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兵庫県宝塚市議会で香害・化学物質過敏症に画期的な動き

画期的な動きが兵庫県宝塚市市議会でありました。
CAN会員でもあり、「香害をなくす議員の会」の代表世話人である、宝塚市議の寺本さなえさんが、12月議会で一般質問に立ち、今後、宝塚市が「フレグランスフリー」に取り組む可能性に期待できる答弁を引きだしました。

【質問を行った、寺本さなえ市議のHPはこちら↓】
https://www.teramoto-sanae.net/houkoku.cfm

【市議会の模様はこちらから↓】注目の市長答弁/13分過ぎ、教育長答弁/19分過ぎ、学校教育部長は38分あたりです。https://smart.discussvision.net/smart/tenant/takarazuka/WebView/rd/speaker_minutes.html?speaker_id=16&search_index=99

【答弁の一部抜粋】
この答弁で、宝塚市長は、人が集う公的な場所はフレグランスフリー空間を目指すという方向性を打出しました。答弁を一部抜粋します。

「香水や柔軟剤などに含まれる化学物質の影響が少ないフレグランスフリーな空間は、香害に苦しむ人がいない、誰もが快適に過ごせる空間であり、すべての人の人権が尊重される街づくりにつながると考えています。市の施設は多くの方が利用される公共空間であることから、市役所以外の施設においてもポスターを掲示するなど周知啓発を図り、フレグランスフリーな空間となるよう努めます。」

また、特筆すべくは、38分頃からの宝塚市の学校教育部長の答弁です。学校教育部長という役職は、市立小中学校・幼稚園の実質的な行政を行う事務職のトップです。その部長さんご自身が化学物質過敏症で、香害被害者であると発言。被害の体験談を語り、「教室内の子どもを守って行きたい」との熱い思いが詰まった答弁をなさいました。答弁を一部抜粋します。

「化学物質過敏症ですが、学校での被害者となるのは子どもたちです。加害者となるのは、子どもを取り巻く大人たちだということです。子どもたちを化学物質過敏症から守るために一定の対策を取って行きたいと思います。」

「大人の場合、そこ(被害を受ける空間)から退避することができるんですが、子どもの場合は、授業があってそこに居ないといけない。例えば、参観日の時に親が来て柔軟剤のにおいがすると、その子どもは一時間そこで苦しまなければいけない。そうした子どもを守って行くためにも、私は経験者として、なんとか対策を講じて行きたいと思います。」

「まずは実態を知って、保護者にも周知するということが、その予防策にも効果的だと思います。ウェブでのアンケートは比較的簡単にできますし、保険調査票に(化学物質過敏症の欄を設けて)毎年書いて頂くことによって、そうした子どものデータの蓄積もできます。そうして積み重ねた上で、子どもたちを香害から守るような取り組みを具体的に検討していきたい。」

以上、議会中継を上記動画でご視聴ください。

皆さまも、お住まいの自治体に、香害被害や宝塚市の動きを伝えてください。HPからメールで意見を入れられる自治体も多くあります。全国の動きに広げていきましょう。

 

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