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この会について

第1期:ネットワーク作り 〜2021年12月

CANは初期活動資金の調達を目的に、2021年8月10日から同年9月30日までクラウドファンディング「Good Morning」にて支援を呼びかけました。結果、目標額200万を達成(支援者238人支援総額2,213,000円)し、ホームページなどの作成費用となりました。
香害をはじめとした合成化学物質被害は、全国に点々と広がっています。しかし、その被害は旧来の公害のように、地域や物質が特定されないことから、被害の声すら「個人的な問題」として取り上げられることはなかったのです。近年「香害」をきっかけに、合成化学物質による被害の声、対策を求める声があがり、人々は孤軍奮闘しています。CANは、ちりぢりになっている空気公害や健康被害への声をひとつに集めます。

①症状などの軽重に関わりなく、柔軟剤をはじめとする生活用品、香料を含む芳香、化粧品、農薬や抗菌消臭剤などによって、日常生活に支障や困難を負っている人の声を集約し、常時公開します。
②環境問題、医療、法律、行政、マスコミなどにかかわる方、専門家の賛同と支援をもとめます。空気汚染、健康被害について、予防原則に則り対策が必要と考える専門家の賛同(*1)を募ります。

※1:専門家の賛同
2009年厚生労働省は病名リストに「化学物質過敏症」を登録し、カルテや診療報酬明細書に記載できるようになりましたが、診断基準や病名を認めるものではありません。そのため現状は、専門医は少なく、地域の医療機関で症状を訴えても、「更年期障害」「統合失調症」や「うつ病」「発達障がい」との診断に留まったり、誤診され、誤った投薬をされることもあります。このような状況のなかで、被害者は家族、職場、近隣の人々から偏見と誤解をうけたまま、適切な対応や配慮をうけられずにいます。予防原則と被害者救済の観点から調査研究をする、医科学、法学などの専門家の支援が必須です。

第2期: 【カナリア・ネットワーク全国】から生まれる活動 〜2023年6月(予定)​

第1期は、香害被害者有志がCANを立ち上げ、全国のカナリアたちの「とまり木」であるホームページを作りました。
第2期は、会員となったカナリアたちが、自分たちにとって必要な課題を定め、各地で活動するためのフォローをします。

私たちに必要なこと。たとえば──
被害事実に耳を傾け、患者の基本的生存権を守る医療者を探すこと。
暮らしの支援や補償について、各地の議員に訴えること。
健康被害を出す商品の製造中止を求めること。
発症者の相談窓口を行政が担うよう働きかけること、などなど。

そのために、CANがフォローできること──
①被害者も科学的態度でその原因について学び(*1)、模索し、支え合うために、情報や知識などを交換します。
②新たな出会いと交流(*2)のきっかけを作ります。
③各地の活動団体、また個人であっても意義ある提案を会員の皆様と共有していきます。

※1:学び
CANは香害、化学物質過敏症などをテーマに、医師、研究者など各分野の専門家を招き、オンラインなどで学習会を開催します。会員の皆様には無料もしくは特別価格で参加いただけます。
※2:交流
会員同士が情報や活動の報告をするオンラインの〈しゃべり場〉を企画します。
発症の経緯や被害についての悩み、困難を語りあい、症状への対処の仕方、避難場所や転居先の情報交換、自宅の改装の仕方など、日常の「困った!」の情報交換をします。
化学物質過敏症や香害に理解のある医師たちが参加する相談会も開催予定とします。

カナリア・ネットワーク全国公式
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