斉藤さんは共同代表の任期を終え、
賛同人に移られました。
社会学者。2015年稚内北星学園大学学長に就任。2021年学長最終講義として行った『公害としての「香害」』の中で、自身の柔軟剤などによる被害も訴えて、被害者からの大きな反響を呼んだ。
身体を壊され、生活権を奪われる人は増え続けて
「国内13人のうち1人が香害被害に遭っている」という推計が正しければ、かつてない規模の公害であるということができると思います。しかしそれが全国的な広がりを持っているからこそ、かたまりとしては見えにくいままです。
しかも重篤な症状を抱えている人ほど、表に出られなくて公に事実を訴えることが難しいという状況もあります。さらに合成洗剤や柔軟剤の使用という「常識」や「日常」に対して抗議や疑問を投げかけることは社会的・心理的ハードルがとても高いものです。
しかし身体を壊され、生活権を奪われる人は増え続けており、今の状況はいち早く打開されなければならないと強く思います。
私たちはそのためにまず全国的な「かたまり」としてつながり合い、情報を共有する場をつくります。そして、特に研究者のみなさんなど発言力のある方たちの力を借りて、私たちの存在と訴えを広く国民に訴え、「常識」や「日常」への反省を促したいと考えています。どうぞ、力をお貸しください。