29、兵庫県 40代 女性
①柔軟剤ブームが始まった10年ほど前から、強いにおいで体調不良に
以前からペンキや殺虫剤の匂いが苦手で気持ち悪くなることはあったが、 柔軟剤ブームの頃から、船酔いのようなさらに酷い体調不良になっていった。 5年程前に、柔軟剤の匂いがきつい人の近くで仕事をすることが辛くなり、上司に席が近くならないように配慮してもらった。 その頃から化学物質過敏症ではないかと思っていた。 3年ほど前から通勤電車の柔軟剤臭に耐えられなくなってきた。近くにあるコピー機が作動したときの匂いも息苦しくなり、生きた心地がしないようになってきた。 大阪の化学物質過敏症を診てくれる病院を探しだし、血液検査をするとイソシアネートに陽性反応が出た。 その後、自転車で通える職場に代わり、働いていたが、周りの人の柔軟剤臭で徐々に息苦しさが強くなっていくのが分かった。 上司にお願いし、医師会や自治体が出している化学物質過敏症などのチラシを回覧してもらい配慮をお願いした。席の近い人たちには石鹸洗剤やマグちゃんを配って使ってもらうようにお願いした。
出来るだけの事は何でもやり、何とか働き続けたいと思った。 防毒マスクも購入して持っていっていたが、沢山のお客さんが来る職場のため、さすがにそれを付けて仕事はできなかった。 不特定多数のお客さん対応の中、柔軟性や抗菌洗剤の臭いを毎日毎日我慢し続けた。 我慢に我慢を重ねたが、これ以上なすすべもなくもう限界だった。 コロナが流行しはじめ、職場の人の中でファ●●ーズを使って頻繁に除菌する人が出てきた。慌てて換気をしても、喉が詰まって呼吸困難にもなり早退。家に帰って、その後何日も寝込むことになり結局3月末の契約満了と同時に退職した。
②柔軟剤、抗菌成分入り製品のために、外に出られない、自宅でさえ逃げ惑う日々
柔軟剤や消臭剤抗菌剤の臭いを嗅がされると喉が詰まり息苦しく呼吸困難になる。 無香料の抗菌剤や消臭剤だと、発見が遅くなり逃げ遅れ、さらに症状が重くなることが多い。郵便物等すぐに受け取れず、外へ出て何かを受け取ったり手続きすることができない為、誰かにお願いして委任状を渡して手続きしないとならない。病院も買い物も、外に仕事にも行けない 自宅にいても周りからの香害で苦しくなり、逃げ惑う日々。
③国は、環境にも体にも悪い製品の販売を規制すべき
これ以上病人を増やして働けなくなる人達を増やすべきではない。子どもたちの未来のために、環境のために、有害物質の規制を強化してほしい。特に高齢者などの情報弱者に臭いがきつい人が多いように感じる。高齢者はテレビをよく見ているので、香害についての周知をテレビCMを通じて届くようにしてほしい。